第1営業グループの佐野です。
あけましておめでとうございます。
早くも令和が2年目に突入しオリンピックイヤーですね。
活気にあふれ、お仕事も忙しくなると思いますが頑張っていきましょう。
さて、今回は彫刻する際に焦点距離が変わると品質がどう変わるのかについてご紹介いたします。
曲面の素材に対しての焦点距離の合わせ方
基本的に、レーザーカッターで加工を行う際には、平面の素材を用いて焦点距離を測定する必要があります。
コムネットのレーザーカッター LaserProシリーズですと、オートフォーカスピンを使用し、ボタン一つで測定することができるのでとても簡単です!
しかし、ボールペンやガラス製のコップなどに彫刻する際は、素材自体にR(曲面)がかかっているため、加工中に焦点がずれてしまいます。
もちろん焦点がずれると加工品質にも影響が出てしまいます。
それでは次のコーナーで品質が変化しない焦点距離はどれくらいか?を検証していこうと思います!!
【検証】焦点距離を0mm~5mmにしてレーザー彫刻してみました
レーザー加工の焦点距離を0mmから5mmまで離してみることで、加工品質にどのような影響が出るのでしょうか。
今回は変化がわかりやすいMDFの素材を使いました。
こちらの写真をご覧いただきますと、焦点距離が離れていくにつれて文字がぼやけているのがわかります。
【解説】焦点距離で加工品質が変わるレーザーの仕組みについて
焦点距離によってぼやけてしまうのには、レーザー加工機の仕組みに関係があります。
レーザー光線は、虫眼鏡を使って黒い紙を燃やすという理科の実験と同じ構造です。
(太陽光=レーザー光線、虫眼鏡=フォーカスレンズ、黒い紙=MDF(素材))
つまり、焦点距離を変えていくとレーザーの径が太くなっていきます。
【結果】焦点距離は2mmまでが加工品質を変化させない!
写真では、3mmを越えたあたりから文字がぼやけ、レーザー加工の品質が変わってしまっています。
ですので、焦点距離=2mm辺りまでなら品質を変えずに彫刻することができます。
素材を変えると多少きれいに見える距離に差は出てきますが、どの素材でも大体焦点距離=2mmまでがきれいに彫刻できます。
ちなみに、円筒状のものを加工するための「ロータリーアタッチメント」というオプション品もあります。
ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。
ロータリーアタッチメント:円筒状のものをレーザー加工する時に使う専用装置
ロータリーアタッチメントをレーザーカッターに取り付けます。
マスキングテープを貼り付けて、レーザーでデザインした部分を剥がします。
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