レーザーカッター・レーザー加工機選びの無料相談を受け付けているコムネットの営業グループの足立です。
レーザーカッター GCCシリーズ MercuryIII(25W)をご導入いただいている、株式会社ピーシーデザイン設計事務所の代表取締役 谷田榮にインタビューしてきました。
弊社のレーザー加工機・レーザーカッターを導入したきっかけ、用途、導入してよかった点などを教えていただきました。
こちらのインタビュー記事は、2018年07月25日に公開後、2023年4月初旬にお届けした会報誌に掲載された内容を追記編集した内容です。
レーザーカッター・レーザー加工機の使い方や選び方をプロに聞きたい方へ。
あなたに最適なレーザーカッター選びを無料でお手伝いします。
>> レーザーカッター選びの無料相談に申し込む
目次
レーザー加工機の導入の背景・導入前に抱えていた課題は?
弊社は「電子機器開発サポート事業」「アート商品開発事業」の2つの事業を展開しており、「アート商品開発事業」で立体造形品の企画・開発・設計・販売をしています。
立体造形品を構成するパーツは繊細な加工が必要です。そこで、正確で複雑な形状の加工もできるレーザー加工機で、パーツの切り出しを検討するようになりました。
レーザー加工機の存在を初めて知ったのは、数年前に訪れた展示会でした。
そこでアクリルのレーザーカットを拝見しましたが、その精度の高さに驚いたんです。
とは言え、すぐに機械を購入するのはなかなか決断し難いところでした。
そんな時にコムネットさんから、ものづくりシェア工房「Maker’s(メイカーズ)」をご紹介いただいたんです。
レーザー加工機を時間単位でレンタルできるMaker’sは、「機械を購入する前に、一度レーザー加工機を使ってみたい」と考えていた私にとって、うってつけのサービスでした。
半年ほどMaker’sに通い、レーザー加工機で試作を繰り返し、設計品が思惑通りに加工できるか見極めました。するとアクリルの立体模型を作った時、「これはいける!」と思った瞬間がありました。
さっそく商品化に向けた活動を始めると、Maker’sに通う時間や予約を入れる手間がだんだん惜しくなってきたんです。それならば、「思い切ってレーザー加工機を導入してしまえば解消されるのでは?」と考えにいたり、本格的に導入を検討するようになりました。
レーザー加工機が設置されている作業エリア
写真に映っているレーザー加工機は1台目のMercury。現在はSPIRIT GLSを使用。
レーザー加工機を導入する決め手・選定ポイントは?
本格的に導入を検討するようになってから、他社メーカーのレーザーカッターでも調査・テストも行いましたが、最終的には、コムネットからレーザー加工機を導入することにしました。
正直なところ、メーカーごとの性能差はよく分からなかったので、コムネットのレーザー加工機が他社より性能的に優れているから選んだわけではなかったです。
やはり、Maker’sでレーザー加工機を利用させていただいた経緯が、一番の決め手となりました。
展示会でもレーザー加工機を見ることができますが、「本当に自分で使っていけるのか?」という不安はどうしても拭いきれません。
しかし、Maker’sに通ってレーザーの性能、使いやすさ、精度に直に触れられましたし、スタッフの方々からもアイデアやアドバイスをいただいたおかげで、「安心してレーザーを使っていける!」と思えるようになりました。
私にとって、Maker’sで得られた安心感の方が、レーザー加工機の性能より重要でした。
武将兜の立体造形パズル
ものづくりシェア工房「Maker’s(メイカーズ)」
レーザー加工機のほか、UVプリンター、CNCルーター、刺繍ミシンといった工作機械を利用できる会員制シェア工房。個人の制作のほか、レーザー加工機の導入前の検証や試作品の製作に利用されています。
ものづくりシェア工房「Maker’s(メイカーズ)」の詳細はこちら
レーザー加工機を導入するうえで不安はありませんでしたか?
やはり高い買い物にはなるので、慎重にはなりますよね。
そこで私は、価格帯の近い「自動車」と「レーザー加工機」を置き換えて考えてみたんです。
自動車は、人生で1番大きな買い物のひとつですよね。夢や楽しみを生み出す力があると思います。
それはもちろん素敵なことだと思いますし、レーザー加工機を買ってもそれは手に入りません。
しかし、レーザー加工機には「新たなものを生み出す力がある」と思いました。
私には自動車を買うことより魅力的で価値があることだと感じたので、その大きな買い物に踏み出す決心ができました。
同じようにレーザー加工機の導入を考えている方は、必ず「元を取れるか」を考えると思います。
ですが、私は作ったものが売れる売れないかは全く考えなかったですね。
それよりは「まずやってみよう!」という気持ちの方が強かったです。
レーザー加工機導入後の効果は?
ほぼ思惑通りに組立品の設計・加工ができています。
市場の評価も展示会を通じてそれなりに得ている状況です。
特にレーザー加工は、寸法公差100分台(0.01~0.09mmの寸法公差)で加工できるシビアさが魅力で、弊社の製品では欠かせない精度です。
弊社の製品は、アクリル板・MDFボードをいくつも組み合わせて立体造形にするため、部材同士のかみ合わせには、固くもなく緩くもない絶妙なバランスが必要です。
また、板材の厚みは、表記されている数値と実物とは若干ばらつきがあります。
(例えば厚さ2.5mmの製品は、±0.3mm程度のばらつきがあります。)
部材同士のかみ合わせと板材のばらつきに合わせられるのは、0.01mm単位で部材の切り出しを調整できるレーザー加工機だからこそできるんです。
置き時計
ピーシーデザイン設計事務所様のレーザー加工製品
アクリルやMDFを使った、接着剤を使用しない、造形美にこだわった立体パズルを製造販売しています。
単純な組立品でなく「子供から高齢者まで楽しめる」「接着剤を使用しない」「繰り返し組立、分解できる」「格子状に組み上げる造形美」をコンセプトに、商品企画・開発しています。
「鯉のぼり」の立体造形パズル
「ひな人形」の立体造形パズル
今後の展望を教えてください。
ネットショップ、自治体・販売店への提供など、模索はしていますが、「市場のニーズに合った商品開発」「商品に対する市場の認知度の向上」が今後の課題です。
その展開によっては、同業他社様と連携したレーザー加工機の運用や設計データの販売も視野に入れています。
お客様プロフィール
- 会社名:株式会社ピーシーデザイン設計事務所
- 所在地:〒674-0056 兵庫県明石市大久保町山手台2-114-2
- TEL:078-935-2108
- FAX:078-935-2076
- 事業内容:電子機器開発サポート事業、アート商品開発事業
- WEBサイト:
株式会社ピーシーデザイン設計事務所
Facebook:ピースクラフト Facebookページ
Instagram:@piececraft - 導入機種:
レーザーカッター GCCシリーズ MercuryIII(25W)
ご導入いただいているレーザー加工機
レーザーカッター GCCシリーズ MercuryIII(25W)
3分で完了!MercuryIIIのカタログをダウンロードする
【無料】ギフト・ノベルティグッズ業界のレーザー加工機の導入事例集がダウンロードできます!
ギフト・ノベルティグッズを中心にレーザー加工を活用されている方々へインタビューした導入事例集が無料でダウンロードできます。
レーザーを導入したきっかけ、ご用途、導入してよかった点などをご紹介しています。
ギフト・ノベルティグッズ業界の導入事例
会報誌「コムネットニュースレター vol.75」をブログ記事にしてお届けしています
※このブログ記事は、2023年4月にお客様に紙面でお届けした会報誌「コムネットニュースレター」vol.75に収録しているコンテンツをデジタル化してバックナンバーとして掲載しております。