第2営業グループの加藤です。
UVプリント(UV印刷)した後のカットデータの位置合わせで苦労された経験はございませんか?
十字型のトンボ(トリムマーク)や、小さな四角形をケガいて位置合わせをする方法が一般的ですが、印刷物の傾き等でデータを修正したり材料をずらしてみたりとなかなか合わせづらかったりしませんか?
先日、私もサンプル作成に悪戦苦闘していた時に、ひょっとしたら簡単に位置合わせができるのではないかという方法をひらめきました!
そんなわけでその方法をご紹介したいと思いますので、ぜひご参考にしていただければと思います。

1.レーザー加工データ・印刷データの作成

下図のようなハート型のキーホルダーを製作する場合を例とします。

CCDカメラを使用せずに、レーザーカットの位置合わせをする方法:レーザー加工データ・印刷データの作成

2.UVプリンターで印刷

ハート部分だけではなく、外側の位置合わせ用の黒枠も印刷するところがポイントです。

CCDカメラを使用せずに、レーザーカットの位置合わせをする方法:UVプリンターで印刷

3.位置合わせ用の治具を作成

位置合わせ用の治具をアクリル板を2枚使って作成します。 アクリル板を2の工程で印刷した位置合わせ用の黒枠と同じサイズで切り抜きます。

CCDカメラを使用せずに、レーザーカットの位置合わせをする方法:位置合わせ用の治具を作成

4.位置合わせ

切り抜いたアクリル板を2枚重ね合わせて、その間に印刷したアクリル板を挟み込んで固定します。その際、切り抜かれた部分に位置合わせ用に印刷した黒枠を合わせます。

CCDカメラを使用せずに、レーザーカットの位置合わせをする方法:位置合わせ

5.レーザーカット

ハート型の外形をレーザーカットします。印刷面に沿って外形カットができると思います。

CCDカメラを使用せずに、レーザーカットの位置合わせをする方法:レーザーカット

注目ポイント

1.「点」ではなく、「面」で位置合わせをするので、何度も加工データの位置を修正する必要がなく、ほぼ一回で位置合わせができます。
2.印刷に若干のずれがあっても問題ない。
3.素材を加工テーブルから10mm程度浮かせてセットするので、レーザーカットした際のレーザーの跳ね返りによる断面の傷を防止することもできます。

まとめ

以上、レーザーカットの位置合わせをする方法でした!
今回ご紹介した方法も簡単ですが、CCDカメラ付きのレーザーカッターは、自動で位置合わせをすることができるさらに便利な機能です!
ぜひご興味のある方は、お気軽にご相談ください!

レーザー加工機の選び方をまとめたガイドをプレゼント中!

目的・コスト・サポート、各内容ごとにレーザー加工機選定のポイントを「加工機選びで失敗しないコツ」としてまとめたここでしか手に入らない資料です。

レーザーカッター・レーザー加工機の無料コンサルティング

レーザーカット加工機に関して無料コンサルティングを実施しています。加工機選びはレーザーカット事業の第一歩にして一番の肝です。コムネット株式会社はお客様の最適な加工機選びをお手伝い致します。