レーザーカッター・レーザー加工機選びの無料相談を受け付けているコムネットのメンテナンスグループの島田です。

今回は、レーザーヘッドを制御する「リニアレール」のメンテナンス方法をご紹介します。

※リニアレールを採用しているレーザーカッター GCCシリーズ S400、SPIRIT GLS、SPIRIT LSをご導入いただいている方が対象となります。


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リニアレールはどこにある?

リニアレールは、レーザーヘッドを制御するためのパーツです。
機種によっては防塵カバーがついていて、リニアレールが汚れにくい設計になっています。
長年使用していると、汚れの付着やグリスの乾きが発生するため、メンテナンスが必要になります。

リニアレールの位置(防塵カバーが付いているタイプ)|リニアレールのメンテナンス方法|レーザーメンテナンス講座

リニアレールの位置(防塵カバーが付いていないタイプ)|リニアレールのメンテナンス方法|レーザーメンテナンス講座

リニアレールのメンテナンス方法

リニアレールのメンテナンス方法(清掃方法、グリスアップ)をご紹介します。

清掃方法

乾いた雑巾などでリニアレールに付着している汚れを拭き取ります。
防塵カバーが取り付けられている場合は、リニアレールが見える幅が狭いので、できる範囲でかまいません。

リニアレールの清掃(防塵カバーが付いているタイプ)|リニアレールのメンテナンス方法|レーザーメンテナンス講座

リニアレールの清掃(防塵カバーが付いていないタイプ)|リニアレールのメンテナンス方法|レーザーメンテナンス講座

グリスアップ

内部の金属部分にシリコンスプレーを散布します。
レンズなどに当たらないよう、先端をある程度近づけて散布してください。
散布後はレーザーヘッドを左右に動かして、グリスを全体に馴染ませます。

グリスアップ|リニアレールのメンテナンス方法|レーザーメンテナンス講座

【注意】研磨剤が含まれているシリコンスプレーは使用しないようにしてください

研磨剤が含まれているシリコンスプレーは使用しないように注意しましょう。
研磨剤がリニアレールにダメージを与える可能性があります。

シリコンスプレー|リニアレールのメンテナンス方法|レーザーメンテナンス講座

リニアレールが汚れていたり、グリスが乾いていると…

リニアレールに汚れが付着したり、グリスが乾いていると、下記のような不具合やトラブルの原因になります。

  • 彫刻加工のブレ、位置ずれが発生する
  • カット断面の品質が低下する
  • レーザーの始点、終点が乖離する

リニアレールが汚れていたり、グリスが乾いていると|リニアレールのメンテナンス方法|レーザーメンテナンス講座

以上、リニアレールのメンテナンス方法について解説しました。
ご不明な点ございましたら、お気軽にカスタマーサポートセンターまでお問い合わせください。

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会報誌「コムネットニュースレター vol.78」をブログ記事にしてお届けしています

※このブログ記事は、2024年新年にお客様に紙面でお届けした会報誌「コムネットニュースレター」vol.78に収録しているコンテンツをデジタル化してバックナンバーとして掲載しております。

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