レーザーカッター・レーザー加工機選びの無料相談を受け付けているコムネットの第3営業グループの武島です。
レーザーカッター・レーザー加工機で布系素材を加工するコツについて解説します。
レーザー加工と布地・生地の組み合わせはとても相性がよく、国内海外問わず、さまざまな業界・用途で使われております。
カット、断裁だけでなく、表面に熱でマーキングすることで、模様や絵柄・デザインをつけられます。
布地には大きく分けて、天然繊維と合成繊維の2種類があります。
それぞれの特性やレーザー加工する時のコツを解説します。
レーザーカッター・レーザー加工機の使い方や選び方をプロに聞きたい方へ。
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目次
天然繊維
代表的なものですと、綿、シルク、デニム生地などが挙げられます。
天然繊維は、基本的にレーザーカット(断裁)もレーザーマーキングも可能です。
カット加工時に、生地によっては熱による変色が発生しますが、少し工夫することで軽減することができます。
また、変色する特性を生かして、模様や絵柄・デザインのマーキングができます。
Tシャツへ自由な絵柄・デザインをマーキング・彫刻できます。
デニム生地へ従来の手法と同じ品質でダメージ加工が施せます。
天然繊維をレーザーカット(裁断)する時のコツ
焦げや変色を発生させないためには、レーザーの出力を弱めることが効果的です。
また、エアーコンプレッサーを強く当てることでも、防ぐことができます。
材料によっては、あらかじめ霧吹きなどで濡らすことで、黄ばみを抑えることが可能です。
天然繊維をレーザーマーキング(彫刻)する時のコツ
レーザーの焦点距離を少し離す(約2mm~)ことで綺麗に加工できることが多いです。
出力が強すぎると、ほつれなどが発生するので注意が必要です。デニム生地などは色を飛ばすことができます。
合成繊維
代表的なものですと、ポリウレタン、ポリエステル、フリース系の生地、フェルト素材、合成皮革(PU)などが挙げられます。
合成繊維は、レーザー加工との相性がとても良いです。
レーザー加工は、熱で溶かしながら加工を行うため、カット(断裁)した布地の断面が溶着処理された加工になり、布地のほつれが出なくなります。
マーキングでは、色合いの変化が出やすく、表面を溶かすことで質感を変える加工も行うことができます。
椅子・ソファなどの家具・インテリアでの活用
壁紙などのインテリアへの活用
合成繊維をレーザーカット(裁断)する時のコツ
相性が良いので、簡単にカット加工することができます。ただし、レーザーの出力が強すぎると溶けてしまいます。
合成繊維をレーザーマーキング(彫刻)する時のコツ
レーザーの焦点を少し離す(約2mm~)ことで綺麗に加工出来る事が多いです。
素材によっては、加工することで肌触りが変わるので、新しい付加価値を加えることができます。
薄すぎる素材は、溶けてしまって加工が難しいので、彫刻には向いていません。
※塩化ビニールが含まれている布地・生地は、レーザー加工できません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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