昔の言葉から今の生き方を考える｜代表五十嵐によるコラム「社長のひとり言」

2019年04月10日更新（2019年03月25日公開)

～昔の言葉から今の生き方を考える～

先日、長年お取引を頂いている代理店の社長と会食をご一緒して頂きました。
お互いに還暦を迎え、同年輩とあって、これまでの人生や経営について、気の置けない話題で盛り上がりました。

「友あり遠方より来る、また楽しからずや」の心境でした。

60歳も超えて、今更の感がありますが、このところ、改めて中国の「古典」を紐解いて楽しんでいます。
大学を卒業して直ぐに「菜根譚（さいこんたん）」を読んだのですが、「処世術について書かれた中国の古典だけど読んでみたら」と、人から勧められたように思います。

当時は余り感じなかったのですが、改めて読み返すと、得心できる内容が多いと感じています。
「逆境にあるときは、身の回りのものすべてが良薬となり、節操も行動も、知らぬまに磨かれていく」など、「まさにそれ」と膝を叩きたくなる言葉が書かれています。

先日、中国人社員と差し飲みしていると、「社長は菜根譚（さいこんたん）という本を読んだことがありますか？」と唐突に質問され、続いて、それでは「資治通鑑（しじつがん）」は如何ですか？と聞かれました。
難しい本なので「そんな本を読んだことがあるの？」と聞き返すと「中国では、結構、学生時代に読みます」とのことでした。

社長の立場として、やはり、古典に親しむと言うのは、大事な仕事の一つだと思い知らされる出来事でした。