レーザー加工は、軟包装フィルム加工が抱えている課題を解決し、生産性向上・コストカット・コストダウン・売上拡大を実現します。
軟包装フィルム加工におけるレーザー加工の活用方法、課題を解決する理由を解説します。
この記事ではこんなことが分かります。
- レーザー加工が、軟包装フィルム加工でどのように活用できるか?
- レーザー加工が、なぜ軟包装フィルム加工の生産性向上を実現できるのか?
- レーザー加工が、なぜ軟包装フィルム加工のコスト削減を実現できるのか?
- レーザー加工が、なぜ軟包装フィルム加工の売上拡大を実現できるのか?
- 軟包装フィルム加工の工程にどのようにレーザー加工を導入するのか?
- 軟包装フィルム加工に適したレーザー加工機「SEIシリーズ PACK MASTER」の特徴
軟包装フィルム加工へのレーザー加工の導入について詳しく聞きたい方はこちら
目次
軟包装フィルム加工におけるレーザー加工の活用
まずは、軟包装フィルム加工において、レーザー加工がどのように活用できるのかをご紹介します。
カット・切断・窓あけ・穴あけ
フィルムをカット・切断します。
グラフィックソフトやCADソフトで作成したデザインデータをもとにカットします。型抜きでは難しい複雑な形状や細かい形状もカットできます。
また、窓あけや穴あけにも対応できます。
特にレーザー加工は複雑な形状のカットを得意としています。
特徴的なデザインの窓付き包装・パッケージを製作して差別化を図れます。
細かい穴あけは、通気性(Easy-breath)や通風性(Easy-ventilation)を持った包装に活用できます。
ハーフカット・ミシン目カット
レーザー加工は、何層にも重ねられたフィルムの1層目だけ、または2層目だけをカットすることができます。ハーフカット・キスカットと呼ばれています。
この技術によって、イージーオープン(簡易開封)に対応できます。
イージーオープンは主にお菓子、調味料、洗剤・シャンプー・ウェットティッシュなど、幅広い商品に活用されています。
【動画で生産性を実感】軟包装フィルムのレーザー加工
ここまでご紹介した軟包装フィルムのレーザー加工を動画でご紹介します。
超高速で加工していますので、生産性の高さを認識いただけると思います。
レーザー加工による軟包装フィルム加工の生産性向上
次に、レーザー加工が、なぜ軟包装フィルム加工の生産性向上を実現できるのか?
その理由を解説していきます。
型の製作にかかる工数が「ゼロ」になる
レーザー加工によって、型の製作にかかる工数が「ゼロ」になります。
レーザー加工は、カット用データとレーザーの出力設定をするだけで加工ができます。従来のトムソン加工やロータリーダイ加工のように型の製作が必要ありません。
型を発注してから納品までの数日間がほぼ「ゼロ」になるので、生産性向上につながります。
この工数削減は、本生産のための型の製作だけでなく、試作段階での型の製作もカットされるので効果は絶大です。
レーザー加工による軟包装フィルム加工のコスト削減
次に、レーザー加工が、なぜ軟包装フィルム加工のコスト削減を実現できるのか?
その理由を解説していきます。
レーザー加工は、上にも述べている通り型の製作が必要ないので、下記の3つのコストが削減できます。
- 型の「製作コスト」が削減できる
- 型の「管理コスト」が削減できる
- 型の「ランニングコスト」が削減できる
①型の「製作コスト」が削減できる
レーザー加工によって、「型の製作コスト」が削減できます。
型の製作の必要がないということは、工数だけでなくコストダウンにもつながります。
本生産の型の製作コストに加えて、試作用の型の製作コストもカットできます。
②型の「管理コスト」が削減できる
レーザー加工によって、「型を管理するコスト」が削減できます。
トムソン加工やロータリーダイ加工では、型を管理する場所、ジョブごとに型をセッティングする時間、管理による人的コストが発生します。
一方、レーザー加工はカットデータとレーザーの出力設定データを保存・管理しておくだけです。
型を保管・管理する場所は、データの空き容量を確保するだけで十分です。
ジョブごとのセッティングはパソコン上の作業に替わります。
データをしっかり管理する仕組みを構築すれば人的コストも削減されるでしょう。
③型の「ランニングコスト」が削減できる
レーザー加工によって、「型による加工のランニングコスト」が削減できます。
型による加工は、加工を繰り返すたび刃物が消耗します。交換するたびに型の製作コストがプラスされます。
一方、レーザー加工は加工による消耗はありません。
永久にレーザーが出力できるわけではありませんが、数年単位の交換で済むので、ランニングコストの削減につながります。
上記の3つのコスト削減は、トータルで見ると大きなコストダウンになります。
レーザー加工がいかにコストパフォーマンスに優れた生産方法なのか、認識いただけると思います。
レーザー加工による軟包装フィルム加工の売上拡大
最後に、レーザー加工が、なぜ軟包装フィルム加工の売上拡大を実現できるのか?
その理由を解説していきます。
①試作の効率化による商談件数・受注数の増加
本生産までの試作・検証を効率化することで、商談件数・受注数が増加します。
商談件数・受注数が増加すれば、当然売上拡大につながります。
②複雑な形状のカットによる差別化
レーザー加工は、型によるカットでは実現できない複雑な形状がカットできます。
型による加工だけしか対応していない競合との差別化が図れます。
③小ロット対応による新規顧客獲得
レーザー加工は、小ロットに対応できるのが特徴で、極端に言えば「1枚」からでも加工できます。
型の加工では採算が合わず断っていた小ロットの案件に対応できるようになり、新規顧客の獲得へつながります。
大量生産では型による加工、小ロットではレーザー加工といった使い分けで受注の幅を広げられます。
レーザー加工を軟包装フィルム加工に組み込む方法
ここでは、軟包装フィルム加工の生産工程・生産ラインのうち、レーザー加工が組み込まれる工程について解説していきます。
まず、軟包装フィルム加工の生産工程・生産ラインは、下記の工程で進めている場合が多いと思います。
- グラビア印刷
- ラミネート加工
- スリット加工
- 製袋
レーザー加工は、スリット加工の前工程に組み込むのが適していると言えます。
スリット加工の後工程にレーザー加工を組み込むと、位置合わせが必要になり生産性がダウンします。
- グラビア印刷
- ラミネート加工
- レーザー加工
- スリット加工
- 製袋
①オンラインでレーザー加工を組み込む
生産ラインに沿ってレーザー加工を組み込む方法です。
オンフライ、ストップアンドゴーどちらにも対応しています。
既存の生産ラインへ組み込む場合、生産ラインを設計から見直すことになるので、導入まで調整が必要になり時間を要します。
既存のラミネーターへ組み込むといった方法もあります。
②オフラインでレーザー加工を組み込む
生産ラインからいったん切り離してレーザー加工を組み込む方法です。
生産ラインから切り離す分、レーザー加工の前後に搬送装置を設ける必要があります。
一度生産ラインから切り離すことでレーザー加工の生産性をフルに発揮させられる場合があります。
軟包装フィルム加工に適したレーザー加工機 SEIシリーズ PackMaster(パックマスター)
軟包装フィルム加工におけるレーザー加工の活用方法、課題を解決する理由を解説してきました。
最後に、軟包装フィルム加工に適したレーザー加工機をご提案いたします。
レーザー加工機 SEIシリーズ「PackMaster(パックマスター)」は、軟包装フィルム加工の生産ラインに組み込むことを前提に開発されました。
軟包装フィルム用レーザー加工機「SEIシリーズPACK MASTER」製品ページはこちら
コムネットの神戸本社ショールームでは実機を展示しています。
サンプル加工、デモ、見学を承っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。