レーザーカッター・レーザー加工機選びの無料相談を受け付けているコムネットの岩本です。
アクリル板のレーザーカットで気をつけたいのが、アクリル表面に煙が不着して発生する「くもり」。
とくにアクリルキーホルダー、アクリルスタンドなどは、くもりが目立つと商品として出せない場合もあります。
アクリルのくもりを軽減する方法は、以前にもアクリルをカット加工する時にくもりを軽減する方法でご紹介していますが、今回は現時点で最低限くもりを抑えられるセッティング方法をご紹介します。
ぜひ実践してみてください。
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目次
【2023年決定版】アクリルの「くもり」を軽減するセッティング方法
アクリルの「くもり」を軽減するセッティング方法の全体図です。
くもりを軽減するための工夫として、下記の4つのポイントがあります。
- 養生シートを敷く
加工する場所以外は養生シートでふさいで排気力を向上させます - 養生シートを切り抜く
加工する部分だけを切り抜いて排気を集中させます - ハニカム治具
レーザーのはね返り、煙・ガスの滞留、カットしたアクリルの落下を防ぎます - 側面をふさぐ
側面から煙・ガスが漏れ出ないようにすると、さらにくもりが軽減できます
※カッティングボックスをご使用の場合に限ります。
※くもりを完全に防ぐものではありません。予めご了承くださいませ。
※2023年8月現在の決定版です。変更点・改善点あれば、随時更新してご案内いたします。
アクリルの「くもり」を軽減するセッティングの手順
次に、アクリルの「くもり」を軽減するセッティングの手順を解説します。
①養生シートを敷く
養生シートを盤面全体に敷き、テープで固定します。
養生シートでふさぐことで、加工する場所へ排気を集中させる効果があります。
②養生シートを切り抜く
養生シートをアクリルのカットデータで切り抜いて、取り除きます。
カットする部分に治具(手順③で紹介)を設置するためです。
あわせて、カットデータ全体を覆えるエリアでもカットしておきます。
(治具の設置を終えた後に取り外します)
③ハニカム治具を設置
養生シートを取り除いた場所へハニカム治具(通称:キノコ)を設置していきます。
治具は、レーザーのはね返り、煙・ガスの滞留、カットしたアクリルの落下を防ぐ効果があります。
治具の高さは10mm以上が推奨
アクリル板を加工テーブルから10~20mm浮かした方が、煙・ガスの滞留を防ぎ、くもりが軽減される傾向にあります。
10mm以上の高さがある治具を使用するようにしましょう。
④養生シートを取り外す
治具の設置が終わったら、加工エリア全体の養生シートを取り外します。
⑤側面をふさぐ(セッティング完了)
カットするアクリル板を治具の上に乗せたら、アクリルの端材などで側面をふさぎます。
側面をふさぐことで、カットする部分だけに排気を集中させる効果が期待できます。
⑥レーザーカット
通常と同様にレーザーでカットします。
くもりが軽減されない場合は、治具や出力設定を調整したり、アクリルの種類を見直してみてください。
セッティング以外のアクリルのくもりを軽減する方法は、下記のページで解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
以上、アクリルの「くもり」を軽減するセッティング方法でした。
アクリルのくもりについては、日頃より多くのお問い合わせをいただいております。
弊社でもよい方法が見つかれば、随時更新してご案内していきますので、引き続きお願いいたします。
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※このブログ記事は、2023年7月にお客様に紙面でお届けした会報誌「コムネットニュースレター」vol.76に収録しているコンテンツをデジタル化してバックナンバーとして掲載しております。