開発グループの魏(ぎ)です。

社内システムを導入する時に、必ずといってよいほどサーバーが必要です。
サーバーといえば、サーバールームに置いてある24時間稼働の機器をイメージされる方が多いと思われます。

では、クラウドサーバーって一体どんなもの?普通のサーバーとは何か違うの?
今回は、クラウドサーバーとはどんなものか、そのメリット・デメリットについて解説していきます。

クラウドサーバーとは?

やはり「クラウド」という文字はキーワードになりますね。

「クラウド=Cloud(雲)」ということで、サーバーそのものは自社でなく、WEB上に存在して、ユーザーがインターネットを介してそれを利用するというイメージです。
サーバー提供事業者が数多く存在していますので、その事業者に契約すればすぐに利用できます。

クラウドサーバーのメリットについて解説していきます。

メリット1. システムの初期導入コストを削減できる。

自社でサーバー環境を用意するとなると、サーバー本体はもちろん、周辺機器、棚、サーバールームなども用意する必要があり、どうしても大きなイニシャルコスト、初期費用がかかってしまいます。

クラウドサーバーの場合は、上記は一切必要なく、パソコンとインターネットにつながる環境さえ準備できて、サーバー提供業者に契約すれば使用することができます。

支払いは月額課金となり、サーバー数やトラフィック量などに準じる従量課金制が多いので、無駄なコストを抑えることができます。

また、ほとんどのサーバー提供業者は無料使用期間を設けていますので、なおさら利用しやすくなっています。

メリット2. サーバー保守・運用の負担を軽減できる。

サーバーを社内に置くとなると、初期費用とは別に、サーバー過熱を防ぐために、冷房の常時稼働による電気代、またサーバー管理の担当者もついていることもほとんどで、人件費など保守・運用にもコストがかかります。
クラウドサーバーの場合は、利用するサーバーは自社でなくクラウド上にあるため、保守コストを削減できるほか、専門の担当者がいなくても、サーバ提供業者に管理・運用を任せて、事業やサービスの運営に集中することができます。

メリット3. 短期間で運用開始できる。

社内サーバーを構築しようとすると、導入開始するまで多くの作業や時間を必要とします。

導入決定から実際に利用を開始するまで、平均的に1年ほどかかると言われています。

クラウドサーバーの場合は、導入時の初期設定には約30分から2時間ほどとなり、それを完成させれば、すぐに利用開始することができます。

メリット4. 万全なバックアップ・復元対策

自社でサーバーを保有する場合は、自然災害時に事業サービスの停止リスクを抑えることは難しいでしょう。
さらに災害対策を徹底した環境を整備するには、かなり時間とコストを要するため、簡単なことではありません。

大手クラウドサーバー提供業者の場合は、ほとんど堅実なデータセンターで管理されているので、災害時に事業停止しないようににサブ電源を取り入れていたり、複数のデータセンターの間の同期により、片一方ダウンしても、すぐに他のデータセンターから復元できたり、そういったところに安心感がある。

では、クラウドサーバーはこんなにメリットがあるから、本来のサーバーはもう要らないんじゃないの?
当然、メリットがある一方、デメリットもあります。
導入したあとに気づく前に、デメリットもしっかりと理解しておきましょう。

デメリット1. 長期間で見ると、トータルコストが高い

クラウドサーバーの場合、月額課金になっていますので、初期費用を少なくする一方、8~10年以上の長期間にわたって運用する場合は、トータルコストが高くなる場合があります。

デメリット2. 情報セキュリティ面のリスク

クラウドサーバーは、クラウド上に存在する以上、クラッキングなどの攻撃、人為的な操作ミスなどにより、大事な社内データ、顧客情報などを漏洩してしまうリスクが生じます。
十分なセキュリティ対策を備えた大手サーバー業者を選ぶことが大切だと言えるでしょう。

デメリット3. 細かいカスタマイズに制限がある

自社でサーバーを保有する場合、事業内容や業務フローに合わせて設定・運用変更を行うことが可能ですが、クラウドサーバーはパッケージ化されたシステムが提供されることがほとんどで、カスタマイズの自由度はあまり期待できません。
独自性の高いシステムの導入には不向きだと言えるでしょう。

まとめ

以上、クラウドサーバーのメリットとデメリットをご紹介させて頂きました。
社内システム導入時に本来のサーバー(オンプレミス型)にするか、クラウドサーバーにするかはそのメリットとデメリットを踏まえて、予算、利用期間、業務内容など様々な視点からどちらの方が使い勝手が良いのかを十分検討した上で導入したら良いでしょう。

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