レーザーカッターには発振管(はっしんかん)と呼ばれるレーザービーム発生装置が内蔵されており、発振管のパワーをワット数で表記します。
注意点は同じワット数の機械でもレーザー加工機の製造メーカーが違えば性能、寿命も大きく異なります。
レーザーカッター選びで重要なポイントは、自分が何の素材を、どのような品質で、どれぐらいの数量を加工したいのかをイメージすることです。
アクリル、MDF、木材、紙、布、色々ある中で1番レーザー加工したいのはどの素材ですか?
例えばMDFなら厚み何mmを加工したいですか?
何mmかによってワット数によってカット出来る厚みが変わってきます。
「5mmは絶対カットしたい!」そんな人には最低25ワット以上の発振管を装備したレーザーカッターが必要になります。
「10mmはカット出来ないと仕事に使えない!」そんな人には最低80ワットの発振管を装備したレーザーカッターをオススメします。
作りたい物は趣味の物ですか?
販売する商品ですか?
作りたい物、目的によって「求める品質」は変わってきます。
例えばMDFの5mmを加工する際にも25ワットの発振管を装備したレーザーカッターで加工するのと、80ワットの発振管を装備したレーザーカッターで加工するのではカットした際の「焦げ」が変わってきます。
これはワット数が高い程速く加工が出来るので、その分材料に対する熱影響が少なく済むからです。
アクリルであればレーザーカット断面の綺麗さや寸法精度に、彫刻であれば彫り込みたい文字の微細さなどに影響します。
何の材料(素材)を、どのような品質で加工したいかが決まれば、あとは「1日に何個作りたいか」です。
レーザーカッターの「加工エリア」が大きいほど一度に多くの加工が可能です。
また、「ワット数」が高い発振管を装備したレーザーカッターほど加工時間の短縮が可能です。
例えばボールペンをご購入頂いたお客様にその場で名入れ彫刻サービスをするなら低ワット数の小型タイプのレーザーカッターでも良いでしょう。
ただし、同じ加工でも1日100本以上レーザー加工場合は、一度にたくさん並べて、高ワット数のレーザー加工機で加工した方が圧倒的に早く加工が終わります。