レーザー加工機の使用上の注意事項
弊社取り扱いのレーザー加工機製品をご使用される事業者および従業員の皆さまに知っておいていただきたい使用上の注意事項です。
- 作業者の教育と訓練
- 作業者はレーザー加工機の安全な操作方法を理解し、適切な教育と訓練を受ける必要があります。機械のマニュアルを読み、運用手順に従ってください。
- 正確な設定と操作
- レーザー加工機の設定や操作は正確に行ってください。適切なパラメーターとプロセスを選択し、機械の仕様に合わせて使用してください。誤った操作は予測できない結果をもたらす可能性があります。
- 保護装置の確認
- レーザー加工機には保護装置が組み込まれている場合があります。ドアセンサーや緊急停止スイッチなどの保護装置が正常に動作することを確認し、必要に応じて定期的な点検を行ってください。
- 適切な材料の使用
- レーザー加工機は特定の材料に対して設計されています。使用する材料が機械に適しているか、レーザー光に耐えられるかを確認してください。また、材料によっては有害なガスや粉塵が発生する場合があるため、適切な排気対策を講じてください。
- 塩素を含む素材の加工
- 塩化ビニール、もしくは塩素を含む素材への加工は人体への影響や、機械の酸化、腐蝕の原因となりますので、絶対に加工を行わないでください。
- 反射する素材の加工
- 鏡面加工されたような素材など、レーザー光を反射する素材への加工は故障の原因となりますので、加工を行わないでください。
- 設置環境
- 粉塵、結露、高温、凍結などのない環境でご使用ください。
- 換気
- レーザー加工によって発生する煙やガスは有害な物質を含む場合があります。作業場所を適切に換気し、排気システムを使用して有害物質を取り除いてください。
- 火災予防
- 排気装置、コンプレッサーは必ず稼働した状態で加工を行ってください。レーザー加工機は高温を発生させるため、周囲に燃えやすい物質や可燃物を置かないでください。作業エリアには消火器を備え、火災のリスクに備えてください。
- 故障時の対処
- 機械の故障やメンテナンスが必要な場合は、専門家に連絡し、修理や点検を依頼してください。自己修復を試みることは危険です。
- 改造、調整
- 無許可でのご自身での改造、調整は行わないでください。無許可で改造、調整を行った場合、以後サポート対応をお断りさせて頂く場合がございます。
- 連続加工
- 出力100%にて30分以上の連続稼働はレーザー発振管への負荷が大きくなり、故障の原因となりますので、適時冷却時間を設ける、もしくは余裕を持った出力設定での加工を行ってください。搬送機付きの機械は連続稼働が前提となりますが、予期せぬトラブルに備えて目の届く範囲でご使用ください。
- 使用後のメンテナンス
- 作業終了後には、機械のメンテナンスを行ってください。清掃や点検を定期的に行い、必要な部品の交換や修理を適切に行ってください。
- 作業エリアの整理
- 作業エリアを整理し、余分な材料や障害物を取り除いてください。作業中に機械や光路に干渉しないようにすることで、安全性を確保できます。
- レンズの取り扱い
- 使用されているレンズには、セレン化亜鉛(ZnSe)が使われています。ZnSeレンズはコーティングされていますが、硬度が低いため擦過防止とお客様の安全上、取り扱う際には手袋の着用と適切な手洗いなどをお願いします。もし破損した場合は、素手で触れずに産業廃棄物として処分してください。
- 高周波利用設備許可申請
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レーザー加工機は高周波利用設備許可申請が必要となります。
具体的な申請手続きの概要については、総務省の電波利用HPを参照してください。
▼総務省HP
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/highfre/set/index.htm
申請書類は、所在地や管轄地域によって異なる場合がありますので、総合通信局のHPからダウンロードしてください。
▼管轄地域一覧
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/fees/other/commtab1/index.htm - レーザー機器のクラス別措置基準
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各レーザー加工機のクラス別措置基準に従い安全にご利用ください。
【PDFファイル】レーザー光線による障害の防止対策について(厚生労働省)