レーザーカッター・レーザー加工機選びの無料相談を受け付けているコムネットです。

レーザー彫刻は、レーザー光で材料の表面を彫刻するレーザー加工方法です。
耐久性が高く、複雑な形状を彫刻できるため、製造業を中心に多くの業界で活用されています。

このページでは、レーザー加工機の導入を考えている方のために、レーザー彫刻の仕組み、彫刻できる材料、レーザー彫刻のメリット、デメリットについて解説しています。

あなたに最適なレーザーカッター選びを無料でお手伝いします。
>> レーザーカッター選びの無料相談に申し込む

レーザー彫刻の概要と仕組み

レーザー彫刻の概要や仕組みを解説します。

レーザー彫刻とは？

レーザー彫刻は、レーザー加工のひとつで、材料の表面を彫刻する加工方法です。
レーザー刻印、レーザーマーキングとも呼ばれています。
レーザー光を照射し、材料の表面を溶解・蒸発・変色させることで、文字やロゴマーク、グラフィックを印刷のように印字します。

レーザーの出力設定（パワー、スピードなど）を細かく調整できるため、やわらかい素材から硬い素材まで、幅広い材料に対応できます。

また、彫刻の形状は、グラフィックソフトやCADソフトで作成されたデータに基づいて彫刻されるため、正確かつ自由度の高い形状を彫刻できるのが特徴です。

レーザー彫刻の仕組み

レーザー彫刻は、下記のような仕組み・流れで行われます。
細かい部分は機種によって異なりますが、多くのレーザー加工機で用いられる基本的な流れです。

1. データの作成（グラフィックソフト、CADソフトを使用）
2. レーザーの出力設定
3. 加工材料の設置
4. レーザー彫刻

レーザー彫刻の種類

レーザー彫刻は、用途によってさまざまな加工方法があります。
レーザー彫刻の加工の種類について、詳しく解説します。

• 表面を削る
• 表面の塗装を剥がす
• 表面の層だけを削る（複数の層で構成された材料）

表面を削る

レーザー光によって対象物の表面を削る加工です。
アクリルや木材、革製品への刻印、印字が代表的です。

刃物による切削加工でないため、削りカスが少なく、複雑で自由な形状を彫刻できるといった特徴があります。

表面の塗装を剥がす

レーザー光で材料の表面の塗装や印刷を剥がす加工です。
レーザーの出力設定を調整することで、塗装や印刷面だけを剥がすことができます。

表面の層だけを削る（複数の層で構成された材料）

複数の層で構成された材料のうち、表面の層だけを彫刻する方法です。
レーザーの出力設定を調整することで、表面の層だけを削ることができます。

代表的な活用例は、2層板の彫刻です。
2層板は、2種類の異なる樹脂板を貼り合わせたもので、表面の層だけをレーザーで削ることで、文字やイラストなどを印刷のように表現できます。

レーザーカッターで二層板（二層アクリル板）を加工してできる製品事例

レーザーカッターで二層板（二層アクリル板）を加工してできる製品事例

レーザーカッター（レーザー加工機）で加工できる材料の代表格のひとつである二層板（二層アクリル板）は、レーザー加工専用に生産された素材です。レーザーカッター（レーザー加工機）で表面を彫刻・切断するだけでネームプレート・表札・看板・アクセサリーなどを手軽に製作することできます。二層板（二層アクリル板）をレーザー加工して製作できる製品例と、レーザーカッターで製作することによるメリットをご紹介します。

レーザー彫刻の活用例

レーザー彫刻は、用途によってさまざまな加工方法があります。
レーザーカットでできる加工の種類について、詳しく解説します。

• オリジナルグッズ
• 名入れサービス
• 企業、ブランドのノベルティ
• 記念品・表彰
• 工業部品へのマーキング

オリジナルグッズ

名前やメッセージ、イラストや写真などを彫刻して、オリジナルグッズを製作することができます。
記念日や表彰など、ブライダルやギフト業界で活用されています。

ギフト・ノベルティー・グッズ業界向けのご提案ページもあわせてご覧ください。

看板・サイン&ディスプレイ

アクリル板や木板に文字やロゴマークを彫刻して、店舗や企業の看板・サインを製作できます。
材料の表面を彫刻しているため、印刷や塗装より耐候性、耐久性に優れているのが特徴です。

看板・サイン＆ディスプレイ業界向けのご提案ページもあわせてご覧ください。

名入れサービス

名入れサービスは、商品に名前を彫刻するサービスです。
プレゼントや記念品として、名前やメッセージを彫刻して付加価値をつけることができます。

なかにはレーザー加工機を店舗に常設して、購入されたその場で名前を彫刻するサービスを提供している店舗もあります。

ギフト・ノベルティー・グッズ業界向けのご提案ページもあわせてご覧ください。

企業、ブランドのノベルティ

ノベルティは、企業や商品・サービスの宣伝を目的に、無償で配られるグッズです。
文房具、メモ帳などの既製品へ企業、ブランドのロゴを彫刻してノベルティグッズとして活用したり、オリジナルのグッズも製作できます。

ギフト・ノベルティー・グッズ業界向けのご提案ページもあわせてご覧ください。

マーキング

マーキングは、工業製品や機器へ識別マークやシリアルナンバーを印字する加工です。
小さな文字が印字できる、加工精度、耐久性が高いといった特徴があります。

レーザー彫刻できる材料・素材

レーザー彫刻できる材料・素材について解説します。

レーザーカットできる材料・素材は、大きくレーザーの種類によって異なります。
このページでは、レーザー加工機のなかで最も普及しているCO2レーザー加工機で彫刻できる材料・素材を紹介します。

CO2レーザー加工機で彫刻できる材料・素材

CO2レーザー加工機は、非金属素材の彫刻に適しています。 おもに、アクリル、木材、紙、革、布など幅広い材料を彫刻できます。

CO2レーザー加工機で彫刻できない材料・素材

CO2レーザー彫刻できない材料・素材について解説します。

金属は高い出力が必要なため、大型レーザーが必要になります。
反射率の高い金属はレーザー光線がはね返るため、加工できません。

※金属でも、アルマイト処理されたアルミニウム板や、専用の薬剤を使用して彫刻できるものもあります。

アルマイト処理されたアルミニウム板へレーザー彫刻、レーザーマーキング

CO2レーザーカッター・レーザー加工機でアルマイト製品へマーキング・彫刻

レーザーカッター・レーザー加工機は、アルマイト製品へマーキング加工・彫刻加工をすることができます。小出力のCO2レーザーは、金属への加工が難しいと言われていますが、アルマイト処理されたアルミ板にはマーキングが可能です。レーザーで加工するメリット、グッズ・ノベルティ制作、名入れ加工など活用例をご紹介します。

レーザー彫刻のメリット・長所

レーザー彫刻のメリットについて解説します。
レーザー以外の彫刻方法には、彫刻刀や焼印のような手作業から、ルーターや切削機などの工作機械があります。
これらの彫刻方法と比較して、レーザー彫刻にはどのようなメリットがあるのか解説していきます。

高速に彫刻できる

レーザーカットは加工速度が速いのが特徴です。
複雑な形状も正確に安定してカットできるため、生産性が向上します。

とくにガルバノレーザー加工機は、加工エリアや材料が限られますが、超高速で彫刻・マーキングすることができます。

材料を固定せずに彫刻できる

工作機械では、材料を固定するためにクランプやホルダーが必要なものがありますが、レーザー加工機は、基本的に材料の固定が必要ありません。加工テーブルの上に乗せるだけで加工できます。
紙や布などの薄くて軽い材料は動きやすいため、バキュームで吸気して固定します。

クランプやホルダーによる固定は、材料に変形や歪みを発生させる場合がありますが、レーザー加工は固定しないため、材料のロスを最低限に抑えられます。
また、材料を固定する手間や時間が少なくて済みます。

削りカスが出ない

レーザー彫刻は、材料をレーザー熱で焼き飛ばして、蒸発させる加工方法です。
刃物による切削加工ではないため、削りカスが発生することがありません。
加工中に削りカスが邪魔になったり、加工後の清掃も必要ないため、効率的な加工が可能です。

加工にかかる手間やコストが生産数に影響しない

従来の刃物による切削方法では、材料や加工内容が異なると、刃物を交換したり、機械の調整が必要です。
レーザー彫刻は、基本的に加工データと出力設定を調整するだけなので、加工にかかる手間やコストが個数に影響しません。

ひとつだけ彫刻しても手間やコストが膨らまないので、多品種少量生産（小ロット多品種）への対応や試作、検証を効率的に行うことができます。

耐久性が高い

レーザー彫刻は、材料の表面を彫刻しているため、印刷や塗装より耐候性、耐久性に優れているのが特徴です。

複雑な形状を彫刻できる

レーザー加工は、グラフィックソフトやCADソフトで作成したデジタルデータにもとづいて正確に加工できます。
手作業では膨大な時間がかかる複雑な形状の加工時間を短縮したり、刃型では再現できない形状の彫刻加工にも対応できます。

狭いスペースへ彫刻できる

レーザー加工機は、非常に細かなレーザー光線を照射します。
このため、刃物が入らないような狭いスペースにも彫刻できます。

レーザー彫刻のデメリット・短所

一方で、レーザー彫刻にはいくつかの注意すべき点があります。

焦げたり、変色する場合がある

レーザー彫刻は、レーザーの熱によって彫刻する加工方法のため、材料によっては表面が焦げたり、変色する場合があります。
焦げや変色が気になる場合は、彫刻加工した後に研磨作業が必要になります。

レーザー彫刻時の焦げやヤニの付着には、いくつか対応策があります。あわせてご参考ください。

「ヤニ」や「焦げ」の付着を防ぐ方法・落とし方

木材・MDFをレーザー加工する時に「ヤニ」や「焦げ」の付着を防ぐ方法・落とし方

MDFや木札をレーザー加工すると、「ヤニ」や「焦げ」が加工面に表れて困ったことはありませんか？今回、身近な道具を使ったものから意外な機械を使った、木材加工あるあるの汚れを落とす4つの方法（マスキングテープ・ぬるま湯・やすり・サンドブラスト）をご紹介します。

木材彫刻の焦げを軽減！「リピート加工」を使いこなそう

木材彫刻の焦げを軽減！「リピート加工」を使いこなそう｜レーザー加工道場

木材を彫刻加工する際、焦げを軽減させる方法「リピート加工」をご紹介します。深くレーザー彫刻加工をするには、レーザーの出力を上げて加工しますが、あわせて焦げも強くついてしまうのが難点です。しかし、低いパワーで彫刻加工を繰り返すことで、焦げを軽減しながら深く彫刻加工できます。

【検証】木材の種類・材質ごとのレーザー彫刻加工の仕上がりの違い

【検証】木材の種類・材質ごとのレーザー彫刻加工の仕上がりの違い

木材のレーザー彫刻加工の仕上がりの違いを比較検証しています。サクラ・ヒノキ・アユースの3種類の木材を同じ条件下でレーザー加工して、その違いや加工品質を上げるポイントをまとめています。

あなたに最適なレーザーカッター・レーザー加工機をご提案します

レーザー彫刻、レーザーマーキングについて解説しました。
具体的にレーザー加工機の導入を検討したい、一度話を聞いてみたいという方は、ぜひレーザーカッター選びの無料相談にお申し込みください。日本国内で業務用レーザーカッターを20年間販売してきた実績を活かし、あなたに最適なレーザーカッターをご提案させていただきます。

サンプル作成やレーザー加工機の見学、デモンストレーションなど、お客様のご要望に合わせてさまざまな検討方法をご用意しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

レーザーカッター選びの無料相談に申し込む

レーザー加工をまとめて学べるガイドブック配布中！

コムネットでは、レーザー加工の導入を検討している方に向けて、下記のガイドブックを配布しています。
あなたに適したレーザー加工機を選ぶための知識を解説しているので、ぜひご活用ください。

レーザーで何ができるの？レーザー入門ガイド

【無料】レーザーカッター・レーザー加工機・レーザー彫刻機でできること｜資料ダウンロード

「レーザーって何ができるの？」がわかる、レーザーカッター・レーザー加工機・レーザー彫刻機でできることをまとめたガイドブックです。加工の種類、加工できる素材、加工できない素材、導入するメリット、導入することで実現できること、導入効果などをご紹介しています。

どうやって選べばいいの？目的・コスト・サポートの3つの視点から解説！

失敗しないレーザー加工機・レーザーカッターの選び方ガイド【チェックリスト付き】

無料ガイドブック「失敗しないレーザー加工機・レーザーカッターの選び方ガイド」の紹介ページです。レーザー加工機・レーザーカッターの導入を検討されている方には必読のガイドブック。「レーザー加工機を導入する時のチェックリスト」もついているので、ぜひダウンロードしてください。

どんなところが使っているの？業界別のレーザー活用法14選

製造業の「お悩みあるある」を一発解決。業界別のレーザー活用事例14選

売り上げの拡大、生産力強化、品質向上、競合との差別化など、製造業のよくある課題を「レーザーカッター」「レーザー加工機」により解決した14の事例を掲載しています。看板・ディスプレイ業界、パッケージ業界、金属加工業界など、業界ごとの課題とレーザーの導入メリットをわかりやすく紹介。今さら聞けないレーザー活用法がわかる入門ガイドです。